時計メーカーの王者、パテックフィリップの魅力
パテックフィリップはスイスジュネーブの時計メーカーです。
歴史は非常に長く、古くからセレブや著名人が愛用するブランドとして確固たる地位を確立させています。
その中には王妃を始め、作曲家のチャイコフスキー、文学者のトルストイ、ノーベル賞受賞者のアインシュタインやキュリー夫人など、誰もが知る歴史的人物も愛用していました。
パテックフィリップの由来は創業者のパテックとフランソワチャペックの二人の名前の掛け合わせからきています。
これまで数々の実績を掲げ、時計を牽引してきましたが最近のパテックの代表的なモデルといえば「ノーチラス」が挙がります。
初代ノーチラスは1976年に誕生しました。
それまでコンパクトかつシンプルなモデルがほとんどでしたが、ノーチラスは比較的大きいサイズのケースを採用しているのに加えて左右に配置された角ばった形の装飾が特徴的なモデルに仕上げられています。
通称、耳と呼ばれるこの部分はノーチラスの象徴でもあり、個性的なデザインに仕上がっています。
またこの突起部分は単に見た目だけの物ではなく、機能的にも考慮されています。
ノーチラスのコンセプトやデザインを担当したのはジェンタという時計デザイナーです。
ジュネーブ出身の天才として20代の頃から活躍しており、その早熟ぶりから時計業界のピカソとも称されていました。
彼は今回のデザインを考えるにあたって防水性能をコンセプトのひとつとしたと言われています。
防水性能は50m防水や100m防水などの単位で呼ばれ、数字が多いほど防水性能が高いとされますが、今回はなんと120m防水を達成しました。当時の最高は100mだったので、世界最高水準の名誉を得ます。
そしてこの防水性能を実現するために至ったのがノーチラスのケース構造にありました。
高い防水性を持たせるのには3ピース構造によるスクリューバック方式を採ることが通常でしたが、これには時計本体が大きくなってしまう欠点がありました。
ジェンタはベゼルに対して裏蓋とケースを一体にする「2ピース構造」を採用します。
ただ、2ピースは一体型にしたことで薄くなった一方、修理やメンテナンスのために内部を開けにくくなるという欠点もありました。
ここでジェンタは大きな耳を蓋のつなぎ留めにしたことで、密閉性と修理のしやすさを両方実現させ、大くの時計ファンの心を掴むことに成功しました。
この構造は1976年に発売されて以降、長い間その構造は変わらず革新的なものとなりました。
2006年からは設計の見直しが図られ3ピース構造になりましたが、大きな耳はそのまま残されてアイコンとなっています。
買い取り需要について
パテックフィリップの人気は世界共通ともいえます。その理由はパテックフィリップの歴史的な背景と卓越した技術、そして永久メンテナンス保障を掲げていることにあります。
中古需要についてはカラトラバ、アクアノート、ノーチラスの3つが人気です。
当店ではパテックフィリップの買取は全てのモデルを買取実施中です。